王国民いんぷれっしょん

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「映画大好きポンポさん」感想

公開当時からずっと気にしていた「映画大好きポンポさん」。

今日、dアニメストアでやっと見れた。素晴らしい作品だった。熱いストーリー。90分に凝縮された密度たるや。

なんでもっと早く見なかったのか。というかポンポさんは主人公じゃなかったw ポンポさんが映画を作ると思って視聴したら違った。彼女はプロデューサーだった。主人公は新人監督のジーン。

Amazon primeはなぜ有料にしているのか。おかげでリビングの大きいTVで視聴できず。以下、ネタバレありの感想。

 

熱い展開

努力-->友情-->勝利 の流れだった。

ジーンの情熱に応えるようにポンポさんは脚本を彼に託し、知識量や思慮深さを感じ取ったナタリー、マーティンは演技に熱が入り、撮影スタッフも次々とアイディアを出していく。アニメならではのご都合主義ではあるが、人が人に好影響を与える連鎖って熱いし、きっと映画作りの楽しい面ということでしょう。

終盤活躍したアランも一見不要に見えて大事な役どころだった。本作は編集の難しさを主張している。ジーンがMEISTERを作る意味を考え抜いた時、足りないシーンがあることに気づいた。追加シーンのためには追加出資が必要ということでアランと繋がりが出た。現場でいい絵が撮れた、編集した、だけよりもプロデューサーが活躍すべき場面が発生し話に深さが出たと思う。あと、映画撮影、編集のシーンよりも会議で投資提案する方が身近なのでこちらも見ていて楽しめた。

 

SHIROBAKOでもよかった?

作り手の情熱が作品をより良くする、という流れはSHIROBAKOで見た。

ポンポさんは、スクールカースト上位の満たされた奴はクリエイティブに向かないというエッジの効かせた主張があった。ジーンの原動力も自分には映画しかないから、という追い込まれた行き着く先という張り詰めたものがあった。劇中劇を見せるという手法も同じだった。個人的には本作の方が劇中劇とジーンの心がリンクして感情移入させられた。SHIROBAKOは群像劇だったが、本作はジーンの物語だった。

理解が甘いせいだと思うが、やってることは同じかもしれん。だからポンポさんも好きなのかも。

 

小原好美凄い

ポンポさんの子供らしさ、プロデューサーとしての凄味、映画への情熱とアンバランスな要素を1人のポンポさんの中にまとめ上げられていた。素晴らしい。そういう意味でやはりこの作品名は映画大好きポンポさんが相応しい。

 

映像美、演出

全体的にメリハリがあったと思う。序盤のナタリーが水溜りに勢いよく踏みにいくシーンのように、印象付けたいシーンはどこも綺麗だった。映画館で見たかった。